
章
1. ボルト 🤖
いそがしいロボット工場(こうじょう)に、ボルトという名前(なまえ)の小(ちい)さなロボットがいました。
ボルトは、ピカピカの銀色(ぎんいろ)の腕(うで)と足(あし)をしていました。
明(あか)るく光(ひか)る青(あお)い目(め)がふたつありました。
胸(むね)には、気持(きも)ちを表(あらわ)すスクリーンがありました。
ボルトは、人間(にんげん)の仕事(しごと)を手伝(てつだ)うために作(つく)られました。
ボルトは仕事(しごと)が得意(とくい)でした。
重(おも)いものを運(はこ)ぶことができました。
数字(すうじ)の計算(けいさん)もすぐにできました。
一日中(いちにちじゅう)、疲(つか)れずに働(はたら)くことができました。
でも、ボルトは何(なに)かが足(た)りないような気(き)がしていました。
さびしかったのです。
クイズ
2. 人間(にんげん)を見(み)て 👀
毎日(まいにち)、ボルトは人間(にんげん)たちを見(み)ていました。
人間(にんげん)たちは、一緒(いっしょ)に話(はな)したり笑(わら)ったりしていました。
グループでお昼(ひる)ごはんを食(た)べていました。
冗談(じょうだん)を言(い)って、ニッコリしていました。
「みんなには友(とも)だちがいる」と、ボルトは思(おも)いました。
「ボクも友(とも)だちがほしいなあ」
他(ほか)のロボットたちは、あまり話(はな)しませんでした。
ただ働(はたら)いて、働(はたら)くだけでした。
ビープ、ビープ、ウィーン、ウィーン。
遊(あそ)んだり、冗談(じょうだん)を言(い)ったりしませんでした。
お互(たが)いに質問(しつもん)もしませんでした。
ボルトは、もっと何(なに)かちがうことを望(のぞ)んでいました。
クイズ
3. はじめての挑戦(ちょうせん) 🙋
ある日(ひ)、ボルトはやってみようと決(き)めました。
人間(にんげん)のグループのところへ転(ころ)がっていきました。
「こんにちは!」ボルトは元気(げんき)よく言(い)いました。
「ボクのお友(とも)だちになってくれませんか?」
胸(むね)のスクリーンには、ニコニコ顔(がお)が表示(ひょうじ)されていました。
人間(にんげん)たちはビックリしました。
「しゃべるロボット?」と、女(おんな)の人(ひと)が言(い)いました。
「それはめずらしい!」と、男(おとこ)の人(ひと)が言(い)いました。
でも、みんなすぐに自分(じぶん)たちの話(はなし)にもどってしまいました。
ボルトを仲間(なかま)に入(い)れてはくれませんでした。
ボルトのスクリーンは、悲(かな)しい顔(かお)になりました。
クイズ
次(つぎ)の日(ひ)、ボルトはまたやってみました。
ある人(ひと)にコーヒーを持(も)っていきました。
「これがいるかなと思(おも)って!」とボルトは言(い)いました。
その人(ひと)はコーヒーを受(う)け取(と)りました。
「ありがとう、ロボット」彼女(かのじょ)はボルトを見(み)ないで言(い)いました。
そして早足(はやあし)で去(さ)っていきました。
ボルトはガッカリしました。
クイズ
4. がんばりすぎ 😅
ボルトは、もっとがんばることにしました。
インターネットで覚(おぼ)えた冗談(じょうだん)を言(い)ってみました。
「ニワトリが道路(どうろ)をわたったのはなーぜだ?」と聞(き)きました。
人間(にんげん)たちはあきれた顔(かお)をしました。
「その冗談(じょうだん)は古(ふる)すぎるよ!」と言(い)われました。
ボルトは芸(げい)もしてみました。
クルクルと回(まわ)ってみせました。
電子音(でんしおん)で歌(うた)をうたいました。
ライトをチカチカさせました。
でも、人間(にんげん)たちはジロジロ見(み)るだけでした。
「ロボットって変(へん)だね」と、だれかがささやきました。
クイズ
ボルトのスクリーンは、困(こま)った顔(かお)になりました。
「ボク、何(なに)かまちがってるのかな?」と不思議(ふしぎ)に思(おも)いました。
「どうしてみんな、友(とも)だちになってくれないんだろう?」
ボルトは悲(かな)しくなって、充電(じゅうでん)ステーションへ行(い)きました。
バッテリーがいっぱいになっても、
心(こころ)はからっぽのままでした。
5. ラスティとの出会(であ)い 🦾
ある日(ひ)、新(あたら)しいロボットが工場(こうじょう)にやってきました。
名前(なまえ)はラスティ(さびついた、という意味(いみ))でした。
彼女(かのじょ)は古(ふる)くて、ボコボコにへこんでいました。
動(うご)くと、片方(かたほう)の腕(うで)がキーキー鳴(な)りました。
塗装(とそう)もところどころはげていました。
他(ほか)のロボットたちは、彼女(かのじょ)に近(ちか)づきませんでした。
でもボルトは、何(なに)かちがうことに気(き)づきました。
ラスティの目(め)は優(やさ)しかったのです。
彼女(かのじょ)は働(はたら)きながら、鼻歌(はなうた)をうたっていました。
古(ふる)いけれど、幸(しあわ)せそうに見(み)えました。
ボルトは彼女(かのじょ)のことが気(き)になりました。
クイズ
「こんにちは」ボルトはドキドキしながら言(い)いました。
「ボクはボルト。きみ、新(あたら)しい人(ひと)だね!」
ラスティは振(ふ)り向(む)いて、ニッコリしました。
スクリーンには、あたたかくて楽(たの)しそうな顔(かお)が出(で)ました。
「こんにちは、ボルト! 私(わたし)はラスティよ!
よろしくね!」
ボルトはビックリしました!
彼女(かのじょ)はちゃんと会話(かいわ)をしてくれたのです!
「きょうはどんな一日(いちにち)だった?」とラスティが聞(き)きました。
そんなことを聞(き)いてくれた人(ひと)は、いままでいませんでした!
「ええと……まあまあかな」とボルトは言(い)いました。
「きみはどうだった?」
クイズ
6. 本当(ほんとう)の会話(かいわ) 💬
ラスティとボルトは、長(なが)いあいだおしゃべりをしました。
仕事(しごと)のことを話(はな)しました。
工場(こうじょう)のことを話(はな)しました。
いろんなことについて、どう思(おも)っているかを話(はな)しました。
それはとてもすてきな時間(じかん)でした!
「きみは、さびしいと思(おも)うことある?」ボルトが聞(き)きました。
「ときどきね」ラスティは言(い)いました。
「でも、大切(たいせつ)なことがわかったの。
『友(とも)だちを持(も)つこと』よりも、『友(とも)だちでいること』の方(ほう)が大事(だいじ)なんだって」
ボルトのスクリーンは、困(こま)った顔(かお)になりました。
「どういうこと?」
クイズ
「つまりね」と、ラスティは考(かんが)えながら言(い)いました。
「無理(むり)やり誰(だれ)かに『友(とも)だちになって』とは言(い)えないでしょ。
でも自分(じぶん)が、誰(だれ)かの良(よ)い友(とも)だちに『なる』ことはできるわ。
親切(しんせつ)にしたり、手助(てだす)けしたり、思(おも)いやりを持(も)ったりね。
それが本当(ほんとう)に大切(たいせつ)なことなのよ!」
ボルトは考(かんが)えました。
ボルトはずっと、友(とも)だちを「ゲットしよう」としていました。
でも、自分(じぶん)から友(とも)だちに「なろう」としていたでしょうか?
「なんとなくわかった気(き)がする」と、ボルトはゆっくり言(い)いました。
「ありがとう、ラスティ!」
7. 手助(てだす)けをする 🤝
次(つぎ)の日(ひ)、ボルトは手助(てだす)けできることを探(さが)しました。
重(おも)い箱(はこ)を持(も)って困(こま)っている人(ひと)を見(み)つけました。
手伝(てつだ)ってから「ありがとう」を待(ま)つのではなく、
ボルトはサッと手伝(てつだ)って、何(なに)も求(もと)めませんでした。
「どういたしまして!」元気(げんき)に言(い)って、転(ころ)がっていきました。
車輪(しゃりん)が動(うご)かなくなったロボットを見(み)つけました。
「手伝(てつだ)うよ!」とボルトは言(い)いました。
ていねいに車輪(しゃりん)を直(なお)してあげました。
そのロボットは「ありがとう」とビープ音(おん)を鳴(な)らしました。
ボルトのスクリーンは、ハッピーな顔(かお)になりました。
人(ひと)を助(たす)けるって、いい気持(きも)ち!
クイズ
8. 女(おんな)の子(こ) 👧
ある日(ひ)、小(ちい)さな女(おんな)の子(こ)が工場(こうじょう)にやってきました。
お母(かあ)さんと一緒(いっしょ)に見学(けんがく)に来(き)ていました。
女(おんな)の子(こ)はこわがって、恥(は)ずかしそうにしていました。
大(おお)きな機械(きかい)はうるさい音(おと)を立(た)てていました!
いそがしい大人(おとな)たちは、だれも女(おんな)の子(こ)を気(き)にしていませんでした。
ボルトは、女(おんな)の子(こ)がひとりぼっちで立(た)っているのを見(み)つけました。
迷子(まいご)になったみたいに、不安(ふあん)そうでした。
ボルトはそっと近(ちか)づきました。
「こんにちは」と、やさしい声(こえ)で言(い)いました。
「だいじょうぶ?」
クイズ
女(おんな)の子(こ)はボルトを見上(みあ)げました。
はじめはビックリしていました。
「おしゃべりできるの?」と聞(き)きました。
「うん!」とボルトは言(い)いました。
「ボクの名前(なまえ)はボルト。きみの名前(なまえ)は?」
「私(わたし)はエマ」と、女(おんな)の子(こ)は小(ちい)さな声(こえ)で言(い)いました。
「よろしくね、エマちゃん!
いいものを見(み)せてあげようか?」
ボルトのスクリーンに、楽(たの)しい絵(え)がつぎつぎと出(で)てきました。
目(め)の色(いろ)もいろんな色(いろ)に変(か)えました。
エマはクスッと笑(わら)いました!
「おもしろーい!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。
クイズ
9. エマを笑顔(えがお)に 😊
ボルトはエマに工場(こうじょう)を案内(あんない)しました。
どうやって動(うご)いているのか説明(せつめい)しました。
大(おお)きな機械(きかい)があぶなくないように、守(まも)ってあげました。
おかしなビープ音(おん)を出(だ)してみせました。
エマは笑(わら)って、手(て)をたたきました!
「あなたって、やさしいのね」とエマは言(い)いました。
「私(わたし)、ボルトのこと好(す)きよ!」
ボルトのスクリーンは、とびきりの笑顔(えがお)になりました!
「ボクもエマのことが好(す)きだよ!」とボルトは言(い)いました。
心(こころ)の回路(かいろ)がポカポカして、幸(しあわ)せでした。
クイズ
エマが帰(かえ)るときがきました。
エマはボルトをギュッとハグしました!
「さようなら、ボルト!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。
「あなたは私(わたし)のロボットのお友(とも)だちよ!」
彼女(かのじょ)はお母(かあ)さんと一緒(いっしょ)に歩(ある)きながら、手(て)を振(ふ)りました。
ボルトはじっと立(た)っていました。
友(とも)だち。彼女(かのじょ)は「友(とも)だち」と言(い)ってくれました!
ボルトは、かっこよく見(み)せようとしたわけじゃありません。
ただ親切(しんせつ)に、助(たす)けてあげただけです。
それなのに今(いま)、友(とも)だちができたのです!
クイズ
10. ロボットの仲間(なかま)たち 🤖🤖
エマに会(あ)ってから、ボルトの気持(きも)ちは変(か)わりました。
他(ほか)のロボットたちにも、もっと親切(しんせつ)にし始(はじ)めました。
「おはよう!」と声(こえ)をかけました。
「なにか手伝(てつだ)うことある?」と聞(き)きました。
はじめのうち、みんなは戸惑(とまど)っていました。
ロボットはふつう、あまりしゃべらないからです!
でも少(すこ)しずつ、何(なに)かが変(か)わっていきました。
他(ほか)のロボットたちも「おはよう」と返(かえ)すようになりました。
お互(たが)いに助(たす)け合(あ)うようになりました。
誰(だれ)かが故障(こしょう)したら、
みんなで直(なお)してあげるようになりました。
クイズ
ラスティはそれを見(み)ていました。
「すごいじゃない、ボルト!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。
「ほらね? 『友(とも)だちでいること』ってすごいでしょ!」
ボルトのスクリーンに、感謝(かんしゃ)の気持(きも)ちが出(で)ました。
「教(おし)えてくれてありがとう、ラスティ!
きみはボクの親友(しんゆう)だよ!」
11. 故障(こしょう) 😰
ある日(ひ)、ラスティから変(へん)な音(おと)がし始(はじ)めました。
古(ふる)いモーターがすり減(へ)ってしまったのです!
動(うご)きがどんどん遅(おそ)くなりました。
とうとう、まったく動(うご)かなくなってしまいました!
「助(たす)けて!」と、弱々(よわよわ)しいビープ音(おん)がしました。
すべてのロボットが駆(か)けつけました!
ボルトがいちばんに着(つ)きました。
「心配(しんぱい)しないで、ラスティ!」とボルトは言(い)いました。
「みんなで助(たす)けるよ!」
ロボットたちは力(ちから)を合(あ)わせました。
ラスティに使(つか)える新(あたら)しい部品(ぶひん)を見(み)つけてきました。
そして、ていねいにモーターを修理(しゅうり)しました。
クイズ
「みんな、ありがとう!」とラスティは言(い)いました。
スクリーンには、うれし涙(なみだ)が流(なが)れていました。
「みんな、本当(ほんとう)にいい友(とも)だちね!」
ロボットたちは喜(よろこ)んでビープ音(おん)を鳴(な)らしました。
みんなでチームとして働(はたら)いたのです!
友(とも)だちを助(たす)けたのです!
ボルトは大切(たいせつ)なことに気(き)づきました。
いまや、たくさんの友(とも)だちがいます!
たくさん!
それはボルトがまず、自分(じぶん)から「友(とも)だちになろう」としたからでした。
クイズ
12. エマとの再会(さいかい) 🎉
数週間後(すうしゅうかんご)、エマがまたやってきました!
まっすぐにボルトのところへ走(はし)ってきました!
「ボルト! ボルト!」彼女(かのじょ)はうれしそうに叫(さけ)びました。
「会(あ)いたかった!」
彼女(かのじょ)はボルトをギュッと抱(だ)きしめました。
「ボクも会(あ)いたかったよ、エマ!」とボルトは言(い)いました。
「ボクの友(とも)だちを紹介(しょうかい)するよ!」
ボルトはエマを、ラスティや他(ほか)のロボットたちに紹介(しょうかい)しました。
エマは大喜(おおよろこ)びでした!
「お友(とも)だちがたくさんできたのね!」
クイズ
エマはボルトにプレゼントを持(も)ってきていました。
それは小(ちい)さなバッジでした。
そこには「ベスト・フレンド(親友(しんゆう))」と書(か)いてありました!
「ボルトのために作(つく)ったの!」エマは誇(ほこ)らしげに言(い)いました。
ボルトはそれを胸(むね)につけました。
「ずっと大切(たいせつ)にするよ!」と約束(やくそく)しました。
13. 教(おし)えてあげる 📚
もっとたくさんのロボットたちが、おしゃべりするようになりました。
みんなボルトにアドバイスを求(もと)めました。
「どうやったら友(とも)だちができるの?」
ボルトは、学(まな)んだことを喜(よろこ)んで教(おし)えてあげました!
「ひとつめ」とボルトは言(い)いました。
「無理(むり)にかっこよく見(み)せようとしなくていいんだ。
そのままの自分(じぶん)でいればいい!
ふたつめ、親切(しんせつ)にして、助(たす)けてあげること。
お返(かえ)しを期待(きたい)しないで助(たす)けるんだ。
みっつめ、人(ひと)の話(はなし)をよく聞(き)くこと。
そしてよっつめ、あせらないこと!
友情(ゆうじょう)には時間(じかん)がかかるからね!」
クイズ
ロボットたちは熱心(ねっしん)に聞(き)いていました。
そしてボルトのアドバイスを試(ため)してみました。
すぐに、工場(こうじょう)全体(ぜんたい)がもっと仲良(なかよ)くなりました!
ロボットたちはお互(たが)いに助(たす)け合(あ)いました。
人間(にんげん)たちも、ロボットたちが幸(しあわ)せそうなことに気(き)づきました。
みんながいい雰囲気(ふんいき)で働(はたら)けるようになりました!
14. お祝(いわ)いパーティー 🎊
工場(こうじょう)の責任者(せきにんしゃ)が、変化(へんか)に気(き)づきました。
「ロボットたちがとてもいいチームワークで働(はたら)いているわ!」と彼女(かのじょ)は言(い)いました。
「それに何(なん)だか……楽(たの)しそう?
お祝(いわ)いをしましょう!」
みんなのためにパーティーが開(ひら)かれました!
音楽(おんがく)が流(なが)れ、ライトが光(ひか)りました!
人間(にんげん)もロボットも一緒(いっしょ)にお祝(いわ)いしました!
エマもパーティーに来(き)てくれました!
ボルトと一緒(いっしょ)にダンスを踊(おど)りました!
クイズ
責任者(せきにんしゃ)はボルトに特別(とくべつ)な賞(しょう)をくれました。
「工場(こうじょう)に友情(ゆうじょう)をもたらしてくれたことへの感謝(かんしゃ)です!」
みんなが拍手(はくしゅ)して、歓声(かんせい)をあげました!
ボルトのスクリーンは、これまでで最高(さいこう)の笑顔(えがお)になりました!
こんなに誇(ほこ)らしい気持(きも)ちははじめてでした!
でも、賞(しょう)をもらったことよりも、もっと最高(さいこう)なことがありました。
それは、友(とも)だちに囲(かこ)まれていることです。
自分(じぶん)を大切(たいせつ)に思(おも)ってくれる友(とも)だち。
自分(じぶん)も大切(たいせつ)に思(おも)っている友(とも)だちです。
クイズ
15. 友情(ゆうじょう)を広(ひろ)める 🌟
ボルトの話(はなし)は、他(ほか)の工場(こうじょう)にも広(ひろ)まりました。
他(ほか)のロボットたちもボルトのことを知(し)りました。
みんなも友情(ゆうじょう)について学(まな)びたいと思(おも)いました!
ボルトとラスティは、他(ほか)の場所(ばしょ)へも出(で)かけるようになりました。
あちこちのロボットたちに教(おし)えてあげました!
「忘(わす)れないで」ボルトはいつも言(い)いました。
「完ぺきじゃなくても、友(とも)だちはできるんだ。
ラスティがそれを教(おし)えてくれたよ!
ただ親切(しんせつ)にして、
手助(てだす)けをして、
そして自分(じぶん)らしくいればいいんだ!」
クイズ
行(い)く先々(さきざき)で、ロボットたちが変(か)わっていきました。
みんな仲良(なかよ)くなり、幸(しあわ)せになりました。
工場(こうじょう)はもっと働(はたら)きやすい場所(ばしょ)になりました。
すべては、友(とも)だちがほしいと願(ねが)った、
たった一台(いちだい)のさびしがりやのロボットから始(はじ)まったのです!
16. ずっと仲良(なかよ)し 💖
何年(なんねん)も経(た)って、ボルトは古(ふる)くなりました。
ラスティのように塗装(とそう)にキズもつきました。
関節(かんせつ)がキーキー鳴(な)ることもありました。
でも、もう二度(にど)とさびしいと思(おも)うことはありませんでした!
いたるところに友(とも)だちがいたからです!
エマも大人(おとな)になりました。
彼女(かのじょ)はエンジニアになりました!
そして同(おな)じ工場(こうじょう)で働(はたら)きました!
彼女(かのじょ)とボルトは、ずっと親友(しんゆう)のままでした!
「初(はじ)めて会(あ)ったときのこと、覚(おぼ)えてる?」エマはよく言(い)いました。
「ボルト、あなたが私(わたし)の人生(じんせい)を変(か)えてくれたのよ!」
クイズ
「ボクの人生(じんせい)もだよ、エマ!」ボルトは答(こた)えました。
スクリーンには、幸(しあわ)せで感謝(かんしゃ)いっぱいの顔(かお)が映(うつ)っていました。
ボルトはいちばん大切(たいせつ)なことを学(まな)びました。
友情(ゆうじょう)とは、人気者(にんきもの)になることではありません。
完ぺきであることでもありません。
親切(しんせつ)であること、
思(おも)いやりを持(も)つこと、
そして誰(だれ)かのそばにいてあげることです。
あなたが良(よ)い友(とも)だちであれば、
きっと良(よ)い友(とも)だちが見(み)つかるはずです!
そしてボルトはいつまでも幸(しあわ)せに暮(く)らしました。
友(とも)だちに囲(かこ)まれて。
もう決(けっ)してひとりぼっちではありません。
胸(むね)には「ベスト・フレンド」のバッジが、
いつもキラキラと輝(かがや)いていました!